Rainbow Deck 2020 / レインボーデック2020 「21世紀への架け橋」

Rainbow Deck 2020 / レインボーデック2020 「21世紀への架け橋」
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<あらまし>

マギカでは「レインボーデック 2015(完売済)」や「永久保存版 デック名鑑」を通じて,カードの歴史・文化・記憶の歩みを,親しみやすくご紹介してきました。

 

もとより各デックの販売ページも, 丁寧な紹介文に鋭意努めて参りました。

 

そして2020年頭,新たに製作したのが「レインボーデック 2020(51個限定)」です。

 

新生ジェリーズナゲットをはじめ,「52種類の異なるカード」で構成された「特製コレクション デック」で,予言マジック(後述)にもなります。

 

 

 

レインボーデック 2015での参考実演です。「レインボーデック 2020」でも同じ現象が可能です。

 

 

 

 

<本作コンセプト>

副題に「21世紀への架け橋」と銘打ち,ここ10年前後における「カード製作の時代変化」を大観します。

 

人類史上,農業革命・工業革命に続く「情報技術革命」とも言えるICT発達下で,「デック製作・販売」の環境は大きく変わりました。

 

そもそも,日本家庭にインターネットが普及し始めたのは1994 〜1995年です。

 

Windows 95の発売以降,PC(パーソナル コンピューター)等による「デジタル デザイン化」,クラウドファンディング等による「デック製作の民主化」,カンブリア爆発のような「カーディストリー成熟」など,怒涛の時代変化でした。

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振り返って見ると,スマートフォンが急普及したのは2011年で,わずかに9年前です。

 

SNSやYou Tubeでデック動画を見たり,ネットショップでデック画像を見回ったり,「手軽に楽しめる時代」が実現したのは,わりと最近なのです。

 

「国際的な物流や販路」が拡充する中で,2010年代後半には,大きなデックブームも国内到来しました。

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▶︎レインボーデック2020は,この歩みを未来に伝える「石碑的資料」でもあります。

 

 

 

<収録デックの紹介>

※お届け品は,各デザインを1枚ずつ収録しています(フェイス指定不可)。

 

 

【新生ジェリーズ ナゲット 特集】

2019年に復刻製造されたジェリーズナゲット(EPCC製)の記念特集です。

 

●4000円超の「ブルーフォイル版」(青金属箔, ヴィンテージフィール版)」

●赤裏の復刻「モダンフィール版(=現代的な手触り仕上げ)」

●さらに参考で,2015年頃の「非公認レプリカ版(黒色 )」

 

 

 

【EPCC 特集】

EPCCとは「Expert Playing Card Company(エキスパート プレイングカード社)」の略称です。

 

台湾製デックの企画会社であり,実際の製造工程はTWPCC(台湾プレイングカード社)の可能性も推測されます(企業秘でもあり未確証)。

 

ここ10年の存在感は大きく,冒頭「新生ジェリーズナゲット」もEPCC製です。

 

●Superior - Rainbow(スーピリア レインボー) 

●Vanishing inc.のトレードマーク的な「The Dapper(ダッパー)」

 

 

 

【カルタムンディ(Cartamundi)社 特集】

2019年の大ニュースが「カルタムンディ社によるUSPC買収」でした。

 

カルタムンディの量販ブランドとして有名なのが,Copag 310(コパッグ)デックで,300以上のプロトタイプを経て誕生しました。

 

独自の「TRUE LINEN B9 FINISH(仕上げ)」を楽しめます。

 

2019年には,「用紙会社の倒産問題」で用紙変更(=薄くなった)され,マジック業界でも話題になりました。

 

●旧 Copag 310(赤裏:Superlux 用紙)

●新 Copag 310 (青裏:SlimLine 用紙)

●Copag Neo Series - Mandala(コパッグ ネオシリーズ 曼荼羅) 

 

 

 

【USPC社 大御所ブランド 特集】

USPC社の筆頭ブランドから「美しいバリエーション」をチョイスしました。

 

●量販版「バイシクル ライダーバック(青2枚:予言マジック用)」

●量販版「タリホー サークルバック(赤2枚:予言マジック用)」

●2016 新技術 MetalLuxe バイシクル「完全メタリック フォイル版(赤・青)」

●Bee - Silver Stinger(ボーターにかけてフェードアウトした珍デザイン)

●Olive Tally-Ho No.13(タリホー サークルバックの「カラフル アレンジ」)

 

 

 

【チェリーデック 特集】

2010年代でも特筆に値すべき,世界ヒットしたのがチェリーデック(USPC製)です。

 

続編カラーが次々発表されており,直近5作を集めました。メタリックインクの美しさを味わって下さい。

 

True Black(トゥルーブラック, 2017年)

Tahoe Blue(タホーブルー, 2018年5月

Reno Red(レノ レッド, 2018年9月)

Sahara Green(サハラ グリーン, 2019年2月)

Desert Inn Purple(デザート イン パープル, 2019年8月)

 

 

 

【GEMINI ブランド特集】

チェリーデック等の「カジノデック風」に感化されて70年代のラスベガスカジノを懐古するデザインが流行しました。

 

中でもワールドワイドに躍り出たのが「Gemini(ジェミナイ)ブランド」です。

 

●「Gemini Casino Orange(ジェミナイ カジノ オレンジ)」

●ウォーターカラー(水彩画風)の流行に乗った「Ultra(ウルトラ)」

 

 

 

【レトロ風 特集】

「カジノデック風」の流行とも相まって,「オールド スタイル」のレトロ路線(懐古趣味)も人気を博しました。

 

「丸みを帯びたピプス」なども,大戦前からのスタイルです。

 

 

●016 Roadhouse(ロードハウス)

●客船遊戯を想わせる「Natutical(ノーティカル)」

●EPCC社製の「GLOBAL TITAN(グローバル タイタン)」

●丸っこいピプスの「Ask Alexander(アスク アレキサンダー)」

 

 

 

【秘密結社風 特集】

2010年代 中盤頃までは,「フリーメイソン的 秘密結社」を彷彿とさせるデザインがとても多くありました。

 

特徴的なのは「眼のモチーフ」で,ミステリアスな雰囲気が「デザインのカッコよさ」に結び付いたのかも知れません。

 

●Rorrion's Sinners(ロリソン シナー)

●Templar(テンプラー)

●Bicycle - Blackout Kingdom(バイシクル ブラックアウト キングダム)

Bicycle - KARNIVAL 1984(バイシクル カーニバル 1984)

Bicycle - Occults(バイシクル オカルト)

 

 

 

 

【クリーチャー系デザイン 特集】

上記と並んで,2010年代 中盤頃までは「怪物やホラー」をモチーフにしたデザインがとても多くありました。

 

2020年現在は,だいぶ廃れたようで,「趣向の変化」を感じます。

 

Bicycle - Zombie(バイシクル ゾンビ)

●吸血鬼モチーフの「Bicycle - Vintage Vampires(バイシクル ヴィンテージ ヴァンパイア)」

●ITを連想させる「Bicycle - Killer Clowns(バイシクル キラークラウン)」

●怪物伝承を集めた「Bicycle - Eerie(バイシクル エリー)」

下水道の住人をモチーフにした「Bicycle - Sewer Dwellers(バイシクル サー ドウェラー)」

 

 

 

【Odyssey シリーズ特集】

Serigo Roca氏によるクラウドファンディング企画シリーズ(2016~)で,カーディストリーデックのデザイン系譜を語る上で欠かせない存在です。

 

すなわち,ゲシュタルト効果をもたらす「ストライプ(対角斜線)」「ウォーターカラー(線画伝統に反する「水彩画的な淡さ」)」です。

 

●Odyssey - V3 Aether Edition(オデッセイ エーテル エディション)

●Odyssey - V4 NOVA Edition(オデッセイ ノヴァ エディション)

 

 

 

 

【幾何学デザイン 特集】

カーディストリー系デックでは「シンプルな幾何学デザイン」が好まれ,「中心円(スピン時の見栄え)」「ボーダーレス(フチどり無し)」などのアイディアが進化しました。

 

●円環デザインの筆頭 Orbit(オービット) 「6th Edition(緑系)」&「7th Edition(桃系)」

●カマイタチのような「Ventus(ヴェンタス, 2018)」

●曲線トレンドの「Omega(オメガ, 2019)」

 

 

 

【上下対称ロゴ 特集】

「ベタ塗りの地色」に「ロゴを上下対称に配置」するシンプルなデザインは,2010年頃すでにフラリッシャーの間で好まれていました。有名どころではWyne デックでしょう。

 

この売れ線デザインは,2020年もなお定石となっています。

 

●カルタムンディ社製の「Magifest 2019(マジフェスト)」

●Magician Anonymous「マジシャン アノニマス」

●人気完売した元祖「Sword T(ソード T)」

 

 

 

【映画系 特集】

ハリウッド映画主題のデックも多く製作されており,そのタイトル自体が歴史を感じさせます。

 

●映画ジョーズの40周年記念「40 Years of Fear(1975-2015)」

●映画ゴーストバスターズの30周年記念(2014)「GHOSTBUSTERS 30th Anniversary」

 

 

 

【Theory 11 特集】

セオリー イレブンは,2000年代〜2010年代中盤にかけて,マジック市場をリードした米メーカーです。

 

最近の市場では,プレゼンス(存在感)が弱っているようです。

 

率先して「コレクション向け デック」を多数企画してきた功績があり,どれも「ゴテゴテしい金銀 彫刻箱」が特徴的です。

 

●君主を意味する「Monarchs(モナーク)」

●国民を意味する「Citizens(シチズン)」

●職人を意味する「Artisans(アーティシャン)」

●密輸品を意味する「Contraband(コントラバンド)」

 

 

 

【和風 特集】

欧米圏の企画者により「和風デザインのデック」は繰り返し製造されています。

 

今後,日本人発の和風デックも世界に望まれる事でしょう。

 

●旭日旗を大胆に置いた「HINODE(日の出)」

●白地に金鯉が美しい「KOi(鯉)」

 

 

 

デック名鑑と合わせて読み解くと,カード知識をより広く,深く探求できます。

 

※マジックショップはデックを「仕入れ値で量販入手」しているため,個人単位で「小売品で製作」しても,超高額になってしまいます。

 

この機会をお見逃しなくどうぞ。

 

 

<商品内容>

レインボーデック 2020(54枚構成)

予言マジックの解説動画(日本語)

 

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